第2子に向けての凍結胚移植~保険 vs 助成金での自費~
当院で体外受精をしてただき、無事ご出産。
凍結胚で第2子をご検討されている
患者様よりご質問を受けました。
①自費で採卵・凍結した胚は保険が使用できるのか?
②自費と保険どちらがいいのか?
ご回答していきます。
※わかりやすさ重視で書きますので、例外的なことは省かせていただきます。
※方針は施設ごとに違うと思いますので、その点もご理解のほどお願いいたします。
①自費で自費で採卵・凍結した胚は保険が使用できるのか?
→43歳未満の患者様でしたら、原則保険適用できます。
自費の場合は基本1回だけ助成金が使用できます。(令和4年度まで)
詳細は下記の記事を参照ください。
②不妊治療の助成金を利用しての自費と保険どちらがいいのか?
太い黒字をクリックすると内容の説明の記事にリンクします。
→保険の次の移植で出来ないことは
※共に過去の胚移植で妊娠不成功である必要があります。
※高濃度~は自費の方は0円で皆様全員に行ってました。
※より着床させやすくする培養液です。
※自費時代は経口+経腟+注射をしていました
・自然周期の際にレトロゾール+注射を行い、卵胞を複数育て、よりホルモンを多く出す
保険と自費で変わらないこと
・全ての移植を私(院長)が行っています。
・移植のカテーテルなどは全て同じです。
費用について(開始~卒業まで)
・保険自然:5万円程度
保険ホルモン補充:上記に加えてホルモン剤を9~10週程度まで使用するため1万5千円程度が加わります。
SEET法は自費(先進医療)で2万9千円が加わります。
自費の場合
当院では開業時より1度も値上げしておりませんので
前回の胚移植の費用をご参照ください。
・助成金が静岡市ですと10万円
・富士市などでは県から10万円に加えて市の助成金もおります。
また、費用面以外に注意点として
・保険での胚移植には回数制限がありますが、自費での胚移植は含まれません。
・保険での治療は開始時期で回数制限が3回か6回か変わります。
詳細については下記をご参照ください。
40歳ぎりぎりの方は、3回か6回の違いは大きいので早めに保険で移植するや
保険の回数を残しておきたい方は自費で行うなどの選択肢も出てきます。
不妊治療の助成金を利用しての自費か保険か難しい問題だと思います。
どちらも長所、短所があるからです。
保険で診療を行う時にはご夫婦でご来院いただく必要がありますので
その際にしっかりと相談させていただき
保険か自費かを決めるでもよいかと思います。
相談の日程はいつでも組みますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
院長 菊池 卓
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。