妊娠判定日のhCGが低いときは再判定を行います。

判定日とhCGの値の関係については下記の記事を参照ください。

胚移植後の妊娠判定は何を見ているの?~4週0日(BT9)として~

妊娠判定日後の継続率は年齢とhCGの値で変わります。

 

胚移植後の判定日(hCG)の値が

低かったときには

大きく3つの未来があります。

 

①順調に発育

hCGの値が増えて

子宮の中に

胎児の心拍がしっかり見えれば

問題ありません。

 

②流産になってしまう

赤ちゃんの袋が見えずに

生理がきてしまうのを

化学流産といいます。

 

③子宮外妊娠(異所性妊娠)

最も怖いのがこれです。

子宮外妊娠は

破裂すると命に関わることもある

緊急性を要するものです。

 

子宮は胎児の大きさに合わせて

伸びて大きくなることが出来るので

破裂しないのですが

卵管は元々細い臓器で有り

伸びることができないため

胎児が発育すると

破裂します。

 

 

子宮外妊娠は

hCGの値が低く出ることが多く

その後も微妙な値で

推移することも多いです。

 

そのためhCGの値が

確認できなくなるまで

定期的にhCGの値を

再判定させていただく必要が

あります。

 

患者様からは時に

・いつまで通うのですか?

・本当にこの採血は必要ですか?

と聞かれてしまうことがありますが

子宮外妊娠は怖いものであり

次の妊娠ににむけて

しっかりと今回の妊娠を

安全に終える必要があります。

 

結果が思わしくないときに

何回も通院していただくのは

私も心苦しいですが

よろしくお願いいたします。

 

またホルモン補充を

いつまで行うかについても

hCGの値が15mIU/mL以上あれば

継続する可能性があるため

1週間継続し

再度判定を行っております。

 

院長 菊池 卓

 

 

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