菊池レディースクリニック2024年を含めての治療成績・実績 

開院~2024年12月までの体外受精の成績を報告させていただきます。

凍結胚移植1周期あたりの成績です。

詳細は後ろにあります。

 

 

比較対象は日本産科婦人科学会が

報告されている全国平均です。

日本産科婦人科学会ARTデータへのリンクはこちらを

 

*クリニックの妊娠率を見る際の

注意点ですが

妊娠率を出す際には

・妊娠率と

・臨床妊娠率

があります。

 

・妊娠率

妊娠判定が+になったもの全てで

その後の成長が進まず

胎児の袋が見えなかった場合も含まれます。

なので高い成績がでます。

 

・臨床妊娠率

子宮内に胎児の袋がみえたものです。

論文や学会発表等で一般的に使用される値で

日本産科婦人科学会のデータもこの値を使用しています。

 

また、妊娠率/人で

成績を出すクリニックもありますが、

これですと1年間で採卵5回、移植を5回して

最後の移植で妊娠した方も

+でカウントされるため

妊娠率は高く出ます。

 

当院は日本産科婦人科学会と

同じ集計方法である

凍結胚移植1周期あたりの臨床妊娠率で

成績を集計しております。

 

まずは年齢別の

臨床妊娠率です。

初期胚と胚盤胞の区別をしないものから。

 

開院から2023年12月まで。

凍結胚移植の総数は2911件、平均年齢は36.0歳です。 

 

 

  ~29歳 66.8%(177/265)

30~34歳  57.2%(491/858)

35~39歳  51.1%(525/1028)

40~42歳  36.1%(178/493)

43歳~    13.9%(37/267)

全年齢    48.4%(1408/2911)

 

次に胚のステージごとの年齢別の成績です。

基本的に胚は長期間培養するほど

良好胚を選べるため、成績が向上します。

 

詳しくは下記を参照ください。

分割胚(初期胚) vs 胚盤胞 ~どちらで凍結するのがいいのか~

 

 

初期胚(分割胚)

  ~29歳 52.6%(10/19)

30~34歳 23.4%(15/64)

35~39歳 38.1%(51/134)

40~42歳 20.3%(25/123)

43歳~   7.0%(9/129)

全年齢   23.5%(110/469)

 

胚盤胞

  ~29歳 67.8%(166/245)

30~34歳  60.2%(469/779)

35~39歳  52.7%(455/864)

40~42歳  41.0%(141/344)

43歳~    22.0%(18/82)

全年齢    54.0%(1249/2314)

 

2段階(初期胚+胚盤胞)

※数が少ないので参考値としてお考え下さい。

  ~29歳 100%(1/1)

30~34歳 46.7%(7/15)

35~39歳 63.3%(19/30)

40~42歳 46.2%(12/26)

43歳~   20.0%(10/56)

 

より良好な成績ができるように

これからも精進していきます。

 

院長 菊池 卓