菊池レディースクリニック2023年を含めての治療成績・実績 

開院~2023年12月までの体外受精の成績を報告させていただきます。

凍結胚移植1周期あたりの成績です。

詳細は後ろにあります。

 

 

比較対象は日本産科婦人科学会が

報告されている全国平均です。

日本産科婦人科学会ARTデータへのリンクはこちらを

 

*クリニックの妊娠率を見る際の

注意点ですが

妊娠率を出す際には

・妊娠率と

・臨床妊娠率

があります。

 

・妊娠率

妊娠判定が+になったもの全てで

その後の成長が進まず

胎児の袋が見えなかった場合も含まれます。

なので高い成績がでます。

 

・臨床妊娠率

子宮内に胎児の袋がみえたものです。

論文や学会発表等で一般的に使用される値で

日本産科婦人科学会のデータもこの値を使用しています。

 

また、妊娠率/人で

成績を出すクリニックもありますが、

これですと1年間で採卵5回、移植を5回して

最後の移植で妊娠した方も

+でカウントされるため

妊娠率は高く出ます。

 

当院は日本産科婦人科学会と

同じ集計方法である

凍結胚移植1周期あたりの臨床妊娠率で

成績を集計しております。

 

まずは年齢別の

臨床妊娠率です。

初期胚と胚盤胞の区別をしないものから。

 

開院から2023年12月まで。

凍結胚移植の総数は1901件、平均年齢は36.0歳です。 

 

 

  ~29歳 67.0%(118/176)

30~34歳  58.7%(335/571)

35~39歳  51.4%(336/654)

40~42歳  34.7%(107/308)

43歳~    14.6%(28/192)

全年齢    48.6%(924/1901)

 

次に胚のステージごとの年齢別の成績です。

基本的に胚は長期間培養するほど

良好胚を選べるため、成績が向上します。

 

詳しくは下記を参照ください。

分割胚(初期胚) vs 胚盤胞 ~どちらで凍結するのがいいのか~

 

 

初期胚(分割胚)

  ~29歳 40.0%(4/10)

30~34歳 24.4%(10/41)

35~39歳 32.9%(28/85)

40~42歳 17.9%(15/84)

43歳~   7.8%(7/90)

全年齢   20.6%(64/310)

 

胚盤胞

  ~29歳 68.5%(113/165)

30~34歳  61.7%(318/515)

35~39歳  53.6%(290/541)

40~42歳  40.2%(80/199)

43歳~    21.2%(11/52)

全年齢    55.2%(812/1472)

 

2段階(初期胚+胚盤胞)

※数が少ないので参考値としてお考え下さい。

  ~29歳 100%(1/1)

30~34歳 46.7%(7/15)

35~39歳 64.3%(18/28)

40~42歳 48.0%(12/25)

43歳~   20.0%(10/50)

 

より良好な成績ができるように

これからも精進していきます。

 

院長 菊池 卓