菊池レディースクリニック2022年を含めての治療成績・実績
開院~2022年12月までの体外受精の成績を報告させていただきます。
凍結胚移植1周期あたりの成績です。
詳細は後ろにあります。
比較対象は日本産科婦人科学会が
報告されている全国平均です。
日本産科婦人科学会ARTデータへのリンクはこちら
*クリニックの妊娠率を見る際の
注意点ですが
妊娠率を出す際には
・妊娠率と
・臨床妊娠率
があります。
・妊娠率は
妊娠判定が+になったもの全てで
その後の成長が進まず
胎児の袋が見えなかった場合も含まれます。
なので高い成績がでます。
・臨床妊娠率は
子宮内に胎児の袋がみえたものです。
論文や学会発表等で一般的に使用される値で
日本産科婦人科学会のデータもこの値を使用しています。
また、妊娠率/人で
成績を出すクリニックもありますが、
これですと1年間で採卵5回、移植を5回して
最後の移植で妊娠した方も
+でカウントされるため
妊娠率は高く出ます。
当院は日本産科婦人科学会と
同じ集計方法である
凍結胚移植1周期あたりの臨床妊娠率で
成績を集計しております。
まずは年齢別の
臨床妊娠率です。
初期胚と胚盤胞の区別をしないものから。
開院から2022年12月まで。
凍結胚移植の総数は999件、平均年齢は36.1歳です。
~29歳 76.5%(75/98)
30~34歳 59.5%(176/297)
35~39歳 52.8%(179/339)
40~42歳 37.2%(55/148)
43歳~ 10.3%(12/117)
全年齢 49.7%(497/999)
次に胚のステージごとの年齢別の成績です。
基本的に胚は長期間培養するほど
良好胚を選べるため、成績が向上します。
詳しくは下記を参照ください。
分割胚(初期胚) vs 胚盤胞 ~どちらで凍結するのがいいのか~
初期胚(分割胚)
~29歳 50.0%(2/4)
30~34歳 25.0%(5/20)
35~39歳 30.6%(11/36)
40~42歳 19.5%(8/41)
43歳~ 4.4%(2/45)
全年齢 19.2%(28/146)
胚盤胞
~29歳 77.4%(72/93)
30~34歳 62.6%(164/262)
35~39歳 54.5%(150/275)
40~42歳 41.7%(35/84)
43歳~ 13.5%(5/37)
全年齢 56.7%(426/751)
2段階(初期胚+胚盤胞)
※数が少ないので参考値としてお考え下さい。
~29歳 100%(1/1)
30~34歳 46.7%(7/15)
35~39歳 64.3%(18/28)
40~42歳 52.2%(12/23)
43歳~ 14.3%(5/35)
より良好な成績ができるように
これからも精進していきます。
院長 菊池 卓

静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。