流産になっても、次の妊娠をあきらめないでください。①
流産は非常に悲しいものです。
妊娠した喜びから一転して非常に悲しいものになってしまうため、なおさらそのギャップに苦しめられてしまいます。
流産は全妊娠の10~15%程度におき、決してめずらしいものではありません。
2回以上の流産や死産の経験がある場合を不育症といい、2回以上の流産を経験する確率は4.2%、3回以上の流産を経験する確率は0.88%とされています。
流産の回数が増えると流産率は上昇します。
ただし、重症と判断されるのは6回以上です。
1回の流産で劇的に流産率が上がるわけではありません。
Fuiku-Laboより一部抜粋
不育症の原因には、原因不明であるものもありますが、抗リン脂質症候群のように診断、治療が確立しているものもあります。
検査を行い、治療を行うことで次回の妊娠、出産につなげる可能性が高くなります。
下記の円グラフはHum Reprod 2012;27:2297-2303からの抜粋です。
流産になっても、次の妊娠をあきらめないでください。②に続きます。
院長 菊池 卓
下のポスターは厚生労働省の不育症研究班が作成されたものです。
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。