インフルエンザワクチンは妊活中も妊娠中も打てます。
※以前の記事を加筆修正しています。
今回は『産婦人科診療ガイドライン2020』を
参考に記事を書いております。
妊婦さんはインフルエンザに罹患すると
重篤になりやすいです。
また、インフルエンザにより発熱が起きると
切迫流産や切迫早産になる可能性があります。
できるだけインフルエンザに
かからないようにすることが大事です。
マスクやソーシャルディスタンスを取るも
とても良い予防方法ですが
インフルエンザにはワクチンがあるため
積極的に打ちましょう。
インフルエンザのワクチンは生ワクチンではなく
不活化ワクチンです。
そのため母体および胎児への危険性は妊娠全期間を通じてきわめて低いです。
※『念のため妊娠12週以降に打ちましょう』と言われていた時代もありましたが、過去の話です。
ワクチンの効果出現には2~3週間を要し
その後3~4ヶ月の防御作用を有するとされています。
日本の流行は通常1月上旬~3月上旬ですので
10月~12月中旬のどこかで
ワクチンを接種するのが理想的です。
※今年は当院ではインフルエンザワクチンの接種ができません。
申し訳ありません。
院長 菊池 卓
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。