女児希望多いですね。
現在、クリニック設立までに、①マタニティクリニック(お産施設)②不妊治療クリニックに非常勤として勤務しています。
昔から思っていましたが、皆さん女児希望が多いなと思います。
妊娠中期の超音波で♂の出っ張りがみえるとがっかりされ、胚移植前にはどの受精卵が女の子になる可能性が高いですかと聞かれています。
男としては悲しい限りです。
少し調べてみました。
日本の全体の出生時の男女比率は、概ね女児100に対して男児105と元々男児が多く産まれています。
性別に関する論文は多くあり、(①Hentemann MA.J Assist Reprod genet 26,2009、②Alfarawati S.Fertil Steril,2011など)
女児の多いのは①ICSI(顕微授精)>IVF(ふりかけ)、凍結胚>新鮮胚、胚盤胞>分割胚、発育が遅い>早いです。
まとめると、女児の可能性を高くするためには
ICSI(顕微授精)由来の凍結胚盤胞でできるだけ発育が遅いものを選ぶことです。
ただ、発育が早い胚盤胞のほうが成績は良いため悩ましいところです。
自分自身を振り返ってみても、男児もいつかは落ち着きますので、男児だとわかってもがっかりしないでもらえると嬉しいです。
院長 菊池 卓
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。