新型コロナウイルスワクチンについて ~日本産婦人科感染症学会、日本産科婦人科学会からの提言~

・日本産婦人科感染症学会

・日本産科婦人科学会からの

ワクチン接種についての提言を

ご紹介させていただきます。

 

からの抜粋になります。

会員でなくともフリーでアクセスできます。

 

通院されている患者様においては

特に5が大事になるかと思います。

 

⽇本産婦⼈科感染症学会および⽇本産科婦⼈科学会として、現状において以下の提⾔を します。 

 

1 COVID-19 ワクチンは、現時点で妊婦に対する安全性、特に中・⻑期的な副反応、胎児および出⽣児への安全性は確⽴していない。

2 流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外することはしない。接種 する場合には、⻑期的な副反応は不明で、胎児および出⽣児への安全性は確⽴していないこ とを接種前に⼗分に説明する。同意を得た上で接種し、その後 30 分は院内での経過観察が 必要である。器官形成期(妊娠 12 週まで)は、ワクチン接種を避ける。母児管理のできる 産婦⼈科施設等で接種を受け、なるべく接種前と後にエコー検査などで胎児⼼拍を確認す る。 

3 感染リスクが⾼い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基 礎疾患を合併している⽅は、ワクチン接種を考慮する。

 4 妊婦のパートナーは、家庭での感染を防ぐために、ワクチン接種を考慮する。

 5 妊娠を希望される⼥性は、可能であれば妊娠する前に接種を受けるようにする。(生ワクチンではないので、接種後長期の避妊は必要ない。) 患者さん⼀⼈⼀⼈の背景が違いますので、まずは産婦⼈科の主治医と十分にご相談くださ い。

 i Tom Shimabukuro, MD, MPH, MBA; Narayan Nair, MD Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine JAMA. Published online January 21, 2021. doi:10.1001/jama.2021.06001回⽬接種を受けた 1,893,360 ⼈中、アナフィラキシー含むアレルギーの頻度は 21 ⼈、そのうち 17 ⼈にはアレルギーの既往があり。 ii Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/acip-recs/vacc-specific/covid-19.html

 

*5のところにでてくる生ワクチンですが

ワクチンは主に

・生ワクチン

風疹や麻疹など

・不活化ワクチン

インフルエンザなど

があります。

 

生ワクチンは弱毒化した

ウイルスそのものをいれるため

理論上ワクチンウイルスが

胎児に移行する可能性があり

2ヶ月の避妊期間が必要です。

 

それに対して

不活化ワクチンは

理論的に胎児に影響がないため

妊娠中のどこで打っても

問題ありません。

 

インフルエンザワクチンは

妊娠のいつの時期に打っても

問題ないことは広く知られるように

なっています。

 

今回接種が予定されている

ファイザー社のワクチンは

生ワクチンではありません。

ですので妊娠を希望される方が

接種後に長期間の避妊は必要ないと

考えられます。

 

患者様1人1人の

状況に応じて

ご相談させていただきますので

診察の際に

いつでもご質問ください。

 

院長 菊池 卓

 

 

 

—–