毎日朝食を食べると出産率が高くなる
患者様より「妊娠・出産率を上げるために何か自分たちで出来ないか」とよくご質問を受けます。
・魚介類の摂取
・できるだけ精製していない穀物をとること
・ウォーキング
・ファーストフードを減らすこと
を推奨しております。
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今回ご紹介する論文は
朝食の摂取回数と体外受精の関係を調べた論文です。
対象は2022年2月~2024年1月に体外受精を受けた101人。
朝食を週に0~5回摂取群と6~7回群に分けています。
結果です
毎日(6,7回/週)朝食を摂取する群は体外受精の出産率が有意に高く、流産率が有意に低かったです。
※昼食と夕食同様に調べられておりますが、こちらは有意差が共にありませんでした。
筆者らは朝食と不妊治療の成績の直接的な因果関係はまだ不明としながらも
・朝食習慣の無い方が、肥満やメタボリックシンドロームの発症率が高い
・朝食を抜くと子宮の体内時計に悪影響を与えること
・食事や運動習慣の改善が不妊治療の成績を改善する
上記の報告を引用しながら、体外受精を受ける方へバランスのとれた食生活を推奨しております。
私の意見です。
スウェーデンの大規模な研究では朝食を定期的にとる方は、半分に満たない42.6%と報告されております。
今回の報告も同じぐらいです。
私の印象としてはかなり多いと感じました。
朝食をとることは健康にも良いです。
できる限り朝食を定期的にとるのを推奨します。
院長 菊池 卓
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。