ファーストフードはどれくらい妊娠に良くないのか?
患者様より
『自分自身で何かできることはありませんか』
と尋ねられることがあります。
その時に下記をお伝えしております。
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・ファーストフードを減らすこと
下記の論文は
ファーストフードと不妊期間の
関係についての論文です。
多施設の5628人が対象です。
妊娠14~16週の妊婦健診の時に
・妊娠成立までの時間と
・食事について
アンケートを行ってまとめたものです。
ファーストフードを食べる回数を減らすほど
妊娠するまでの時間が短くなっていました。
・週に4回以上 ここを基準
・週に2-3回 11%短縮
・週に1回 21%短縮
・食べない 24%短縮
ファーストフードは妊娠に良くないです。
他にも妊娠によさそなうな候補として
果物、魚介類、緑色の野菜についても検討をしており
果物を食べる回数が減ると
妊娠するまでの時間が長くなっていました。
・1日に3回以上 ここを基準
・1日に1-2回 6%延長
・週に1-6回 11%延長
・月に2-3回 19%延長
果物は妊娠に良かったです。
魚介類、緑色の野菜は
有意な差はありませんでした。
この理由について筆者らは
・ファーストフードは
砂糖、飽和脂肪、塩分が過多であるため
それが卵巣細胞に毒性とアポトーシスを
誘発させている可能性
・果物については
含まれている抗酸化物質が良い影響を
与えている可能性
・緑色の野菜、魚介類については
今回は有意差が出なかったものの
良いとする報告は多数認めており
否定するものではないとしています。
ファーストフードは
『お手軽』『安い』『美味しい』
が揃ったもので
正直私も大好きです。
大学生時代は一時期毎朝食べていました。
ただやはり体重増加に伴う
健康へのダメージがひどく
現在はできるだけ食べないようにしております。
不妊期間を減らすために
できるだけ食べるのを減らしましょう。
院長 菊池 卓
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。