月経とホルモン変化②
前回は、月経周期中にホルモンが
どんな変動をしているのかをご紹介しました。
では、そのホルモンはどこから分泌され、
どんな仕組みで変動しているのでしょうか。
まずGnRHと呼ばれる
FSH、LHを分泌する指示を出すホルモンが
脳の視床下部から分泌されています。
そのホルモンを受けて
FSHとLHは脳の下垂体から分泌されています。
このFSHとLHが卵巣に働くことで
エストラジオール、プロゲステロンが分泌されます
エストラジオール、プロゲステロンが上昇すると
FSHとLHを抑えるような指示が出ます。
(ネガティブフィードバック)
しかし、排卵の場合は
エストラジオールが高いまま維持されたときに
LHサージを起こす指示がでます。
(ポジティブフィードバック)
この視床下部―下垂体―卵巣が
それぞれ正常に働くことで
月経周期のホルモン変動が
起きています。
院長 菊池 卓
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。