妊娠率を上げるために~魚(サケ)を食べてビタミンDを増やしましょう~
ビタミンD不足を改善すると、妊娠率も改善するという記事を書きました。
詳細は下記を
不妊治療のビタミンD での治療~サプリはいつ飲む?摂取量は?いつまで?~
前回はビタミンD不足解消法の1つである
紫外線を浴びる(日光浴)についてお伝えしましたが
今回は食事から摂取するについてお伝えします。
食事からのビタミンDは1日8.5μgの摂取が望ましいとされていますが
日本人の平均は1日5.5μgと摂取量が不足していることが報告されております。
では、どのような食品をどれぐらいとればいいのでしょうか
紫外線の記事でご紹介した論文で食事についても調べております。
※この論文では1000kalあたりのビタミンD量で記しております。(㎍/1000kcal)
この表記だとわかりにくいので、1日2000kcalの摂取と仮定して書きます。
女性は夏66.7% 冬は87%がビタミンDが不足しておりました。
食品別の接種割合も調べており
1位:魚 70.9%
2位:卵 12.2%
3位:お菓子 4.6%
4位:きのこ 4.3%
でした。
摂取量と血中のビタミンD濃度は有意に相関し
夏はビタミンD摂取量を2μg/日増やすと0.88ng/ML増加しました。(冬は1.7ng/mL増加)
※紫外線の少ない冬の方がより食事からの摂取が影響しやすくなります。
私の意見です。
日本食品標準成分表からの引用になりますが
サケ(べにざけ)は100gあたり33.0μg/日と豊富なビタミンDを含みます。
他にもさんま、いわし、ぶりなどいわゆる『あぶらののった魚』に多いです。
なぜ、多いのかといいますと
紫外線(日光)を浴びてビタミンDを蓄えた
プランクトンやそれを食べた小魚を食べているからです。
ビタミンDを豊富に含む食品は
あん肝やいくらなどもあるのですが
値段なども考慮するとやはりサケが1番かなと思います。
ただ、それでも調理の手間などを考えると
ビタミンD不足を早く改善するためには
サプリが早いと考えますが
魚は健康に良いですし、
できる限り魚(サケ)を摂取することをお勧めします。
院長 菊池 卓
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。