培養器の警報システムを導入しました
受精卵が育つ培養器は
お母さんの子宮と卵管の環境と
同じになるよう
我々が吸っている空気と比べて
低い酸素濃度、高い二酸化濃度
に設定されております。
この環境を作るために
ガスボンベから必要な
ガスが供給されております。
培養器には常にその濃度が
表示されており、
毎日問題が無いかどうか
常に確認しています。
しかし、夜間クリニックが閉まっている時に
万が一の不測の事態が起き、
ガスの供給が止まってしまった場合には
気がつくことができません。
当院では開院以来そうしたトラブルは無く
培養士と私で毎日確認をしておりますが
より安全なシステムを切望しておりました。
そこで今回最新鋭の培養器の警報システムを
導入しました。
前回ご紹介しました液体窒素レベル監視装置と同じく
液体窒素レベル監視装置を導入しました。
ガス濃度に異変があると
・アラームを鳴らす
・私及び培養士に緊急メールを送る
ことをしてくれます。
ですので万が一のことがあれば
夜間・休日でもすぐに駆けつけることができます。
また他にも
停電になった際に非常用電源があるのですが
そちらも残量を常にモニターしており、
異常があればすぐに駆けつけれます。
取り間違いを防ぐバーコード認証システムも
取り入れており
正直、ここまで安全のためにシステムと労力をかけている
クリニックはめずらしいですと言われます。
このシステムを導入するのは静岡県では
当院が初になります。
正直スタッフのダブルチェックや目視の確認だけでも
いいのではと思うときもあります。
しかし、やはり私どもを信じて
治療をしてくださる患者様のために
考えられる最善の安全管理を
しなければならないと思います。
患者様が『安全』に『安心』して
治療を受けていただけるよう
これからも最新鋭の設備を
取り入れていきます。
院長 菊池 卓
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。