2.1PNについて
受精確認をしていると
正常な受精はPNが2つだけ見えますが、
通常サイズのPN2つに加えて
小さなPNが1個見える卵があります。
以前は3PNとしていましたが、
近年2.1PNと判別しています。
今回はその“2.1PN”のお話です。
3PN胚は3倍体とされていますが、
2.1PN胚は遺伝子解析を行うと
胚盤胞まで育った場合には
正常な2倍体であることが多い
という報告があります。
その2.1PN胚を移植したのち
出産したという報告もあります。
しかし、小さいPNをどの大きさから
3PNとするのか基準が不明確です。
今後の報告に注目したいと考えています。
参考文献
培養室より
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。