着床の窓のずれ~ERA検査について~

「着床の窓」という概念があります。

子宮内膜が胚を受け入れることができる期間は決まっており、「着床の窓」が開いているときでないと胚を移植しても着床しないというものです。

胚盤胞を移植するときには、排卵日ないし黄体ホルモン投与から5日後が良いとされており、当院でも基本的に5日後に胚盤胞移植を行っております。

近年、なかなか着床されない反復着床不全の方はこの「着床の窓」がずれているのではということが、スペインのグループより提唱されました。

そのずれをみるのが、下記のERA検査(子宮内膜着床能検査)です。

原因不明の反復着床不全の方の約3割の方が「窓がずれている」と報告されており、ずれを改善した胚移植(個別化された胚移植)により妊娠率が高くなることが報告されています。

「着床の窓のずれ」は移植する日程をずらすだけですので、非常に簡単ですし、検査結果は3~4年間有効であるとされています。(二人目の時にも再度検査をする必要はありません)

薬なども必要なく、明確な改善方法があるので個人的には好きな検査なのですが、下記にある欠点もあるので全員の方に行うのではなく、希望の方のみに行わせていただくいくつもりです。

 

ERAの欠点としては、非常に高価、子宮内膜を採取するため痛みがある、時間がかかる(結果説明まで約1ヶ月半かかります)です。

時間がかかる理由としては、

①胚移植の時と同じ状態の内膜調整を行い、胚移植をするのと同じ時期(P+5日)に内膜生検(3週間)

②採取した内膜の検査をスペインで行うため検査結果がでるのに時間がかかる(約3週間)ためです。

 

ご希望がありましたら、いつでもお伝え下さい。

 

院長 菊池 卓

 

下記が資料の根拠となる発表です。

 

 

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