採卵の痛みを減らすための工夫 ~静脈麻酔の使用~
続きです。前回の記事は下記を参照ください。
・前述の通り細い針を使用して
・できるだけ丁寧に愛護的
に行ってもやはり針を卵巣に刺しますので、痛みはあります。
また、患者様より時折『前回は全く痛くなかったのに、今回痛いのはなぜですか?』と聞かれます。
それは卵胞のが卵巣のどこで発育するかでも痛みが変わるからです。
深い位置で発育すると、針が長い距離をささるので痛いです。
針を刺されること自体も恐怖です。
そのため当院ではご希望の方に採卵時に静脈麻酔を行っております。
静脈麻酔はボーッとして眠る麻酔です。
当院では座薬や局所麻酔も併用しながら、できるだけぎりぎりの強さでかけるようにしております。
*あまり強くかけると、呼吸が止まってしまったり、帰宅後の嘔吐などがひどくなるためです。
麻酔を受けられた患者様からは痛くなかったと好評をいただいております。
ご希望の患者様はご相談下さい。
ただ、静脈麻酔を受ける際にはお迎えをお願いしております。
11~12時ぐらいには麻酔もしっかり覚め、ほとんど麻酔の影響は無くなります。
しかし、やはり万が一ということがあります。
念には念を入れお迎えをお願いしております
来るときはお1人で結構です。
お迎えが難しい患者様には
・座薬+局所(部分)麻酔で行っております。
こちらのイメージは歯医者さんの麻酔です。
起きていますので、行きも帰りもお1人で来れます。
採卵の痛みに不安を感じる患者様も多いかと思います。
しっかりと対応させていただきますので、いつでもご質問下さい。
院長 菊池 卓
静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。