精液所見が悪ければ、まずは再検査を
精液検査をしたらあまり良くないと言われたら、
まず最初にすることは「再検査」です。
下の図は正常男性の1年半の精液濃度を追跡したものです。
縦軸は精子濃度。
(正常は15×10⁶/mL以上 1mL当たり1500万以上です)
横軸は経過日数で1目盛り 60日です。
精液検査の結果は禁欲期間、体調などで非常によく変化します。
また精液は「生物」です。
温度に敏感です。
自宅で採取して、クリニックに持ち込む場合、温度を人肌程度に保つ必要があります。
*特に冬に関してはアルミホイルなどで精液カップをくるんだりする必要があります。
そして、一部の産婦人科では精液検査を外注しています。
外注検査の場合、多くは翌日に検査をするため、正確な評価ができません。
今までに前医で精子が極端に少ないor全くいないといわれたかたでも、再検査をしたら正常ということは何回も経験しております。
当院では精子と卵子のスペシャリストである培養士が常勤しております。
しっかりと検査させていただきます。
精液所見が悪いと言われても落ち込まず、まずは再検査をしましょう。
院長 菊池 卓
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静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。