富士市の不妊治療助成金と補助金 2026年度【年度上限100万円】
目次
富士市の不妊治療助成金は、保険診療の自己負担分にも使える制度です。タイミング法や人工授精から体外受精、男性不妊治療まで、幅広い治療を支えています。
2026年度(令和8年度)の富士市の補助金
- 対象:保険診療の自己負担分・自費の治療費
- 補助額:健康保険の給付や県の助成を引いた対象費用の3分の2
- 上限:年度100万円・子1人につき通算5か年度
- 申請期限:2027年3月31日
今受けている治療も、補助の対象かもしれません
「助成は体外受精をする人だけ」と思っている方にも、ぜひ知っていただきたい制度です。富士市では、次の治療が対象になります。
一般不妊治療
タイミング法
排卵誘発・薬物療法
人工授精
生殖補助医療
体外受精・顕微授精など、卵子や精子、胚を扱う治療
男性不妊治療
精巣などから精子を採取する手術
精索静脈瘤の手術など
保険で治療を受けている方も、自費で治療を受けている方も、対象となる費用があります。
利用できるのは、不妊症と診断され、夫婦ともに医療保険に加入している方です。事実婚も含み、治療を受けた日に夫婦の一方が富士市に住所を有することが条件です。
体外受精・顕微授精などは、治療周期の開始日に女性が43歳未満である必要があります。周期の途中で43歳になった場合は、その周期の終了までが対象です。
他の市区町村から同種の補助を受けている場合は対象外ですが、県の先進医療助成は併用できます。
先進医療を含めた自己負担が9万円なら?
先進医療は、承認された医療機関で保険診療と併用できる、保険適用外の医療技術です。保険の体外受精・顕微授精と併用した場合、県の条件を満たせば、先進医療費の7割・1回上限5万円の助成を受けられます。
県の助成を先に申請し、その額を差し引いてから、保険診療の自己負担分も合わせて富士市の補助を計算します。次は、1回の治療を想定した仮の金額による例です。
補助前の対象費用:合計9万円
保険診療の自己負担:4万円
先進医療の費用:5万円
| 県の助成 | 5万円 × 7割 = 35,000円 |
|---|---|
| 富士市の補助 | (9万円 − 35,000円)× 3分の2 = 36,600円 100円未満切捨て |
| 補助後の負担 | 9万円 − 35,000円 − 36,600円 = 18,400円 |
※保険診療の4万円は、高額療養費(保険診療の負担が一定額を超えた場合の給付)や健康保険組合の付加給付を差し引いた後の金額です。県・市の条件を満たし、市の年度上限に余裕がある場合の例で、文書料などの対象外費用は含みません。
100万円は、1回ごとではなく1年度あたりの補助上限です。自費の対象治療費も、差し引く給付等を確認して3分の2を計算します。
なお、全額自費の治療や先進医療だけを受けた場合は、県の助成対象外です。
治療が続いていても、申請は3月末で区切ります
富士市では、2026年4月1日〜2027年3月31日の治療費を、2027年3月31日までに申請します。
例えば、3月から4月にかけて通院する場合も、治療がすべて終わるまで待つのではなく、3月末までの分を区切って申請します。年度をまたぐ治療は、早めに市へ相談しておきましょう。転出予定がある方は、転出前が期限です。
県は原則として治療終了年度末が期限で、1〜3月終了分は翌年度6月末まで申請できます。ただし、富士市の3月31日の期限とは別です。県の公式案内も確認し、両方を利用する方は事前に市へ相談してください。
準備は、通院中から進められます。領収書と診療明細書を保管し、治療証明書は早めに医療機関へ依頼してください。初めての方は、市の窓口で申請書類を受け取りながら説明を聞くと分かりやすいと思います。
申請書・治療証明書・戸籍関係書類・給付額の通知書など、必要書類をそろえて市へ申請します。詳しい一覧は富士市の申請案内PDFをご覧ください。
書類がそろわないままでは、原則として申請できません。県の助成額や健康保険の給付額が未確定のときは、書類を受け取る際などに早めに相談してください。
申請・相談先:富士市 地域保健課総務担当
富士市本市場432番地の1・フィランセ西館1階
電話:0545-64-8994
補助金の申請で迷いやすい4つのこと
Q. 文書料も、治療費と一緒に申請できますか?
文書料は対象外です。交通費、入院時の食事代・差額ベッド代、予防接種費なども含まれません。同じ領収書に載っていても、対象の治療費と分けて考えます。
Q. 民間の医療保険から給付金を受け取ると、補助金は減りますか?
いいえ。個人で加入した民間の医療保険の手術給付金や先進医療特約の給付金は、富士市の補助額を計算するときに差し引きません。健康保険の高額療養費・付加給付とは扱いが異なります。
Q. 妊娠した場合、いつの受診分まで含めますか?
不妊治療費としては、妊娠判定が陽性になった日までが対象です。その後の受診費用や妊婦健診費は含まれません。
Q. 富士市以外の医療機関も対象ですか?
はい。富士市内に限らず、国内の対象医療機関で受けた不妊治療が対象です。静岡市にある当院での治療も、住所・年齢・治療内容などの条件を満たせば補助を申請できます。
富士市から通院をお考えの方へ
菊池レディースクリニックは静岡市にありますが、当院には、富士市からも多くの患者様に通院していただいています。
土曜・祝日も通常診療を行い、午後の診療日は夜19時まで受け付けています。
※第2土曜日は8〜16時です。曜日により診療時間が異なりますので、診療時間・アクセスをご確認ください。
当院の保険適用の料金と、治療の進め方をご案内する体外受精説明会の予約はこちらです。
地域ごとの制度や県との併用については、静岡県内の他の市町の助成金一覧にもまとめています。制度は変わることがあるため、治療前にお住まいの市町へ確認してください。
下記の最終更新日:2026年9月17日(富士市公式サイト 2026年4月8日更新の情報と、市への確認内容をもとに作成)
院長 菊池 卓

静岡県静岡市の不妊治療専門クリニック、菊池レディースクリニック院長。日本専門医機構認定産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、特定不妊治療費助成事業指定医療機関。刺激周期を主体としたクリニックと自然周期を主体としたクリニックの2箇所に勤務経験あり。患者様のご希望と体質に応じた治療を行っていきます。
