保険で採卵をされる患者様は、まず限度額適用認定証の手続を
保険の場合では
治療費が高額な場合の月額上限制度(高額療養費制度)が利用できます。
制度の利用方法を説明します。
※わかりやすさ大前提で書いています。
制度の細かい部分や疑問点は
保険証に書いてある保険者名称のところにお問い合わせください。
加入者の多い全国健康保険協会(協会けんぽ)加入者を例として書きます。
まず保険で採卵をされる患者様は、限度額適用認定証の手続きをしましょう。
郵送でできます。
こちらのリンクから申請書をダウンロードします。
クリニックに記入用紙も置いてあります。
用紙の書き方の見本も用意しました。
保険初回の診察を終えたら
クリニックで申請用紙の記入をして、郵便ポストに投函しましょう。
1週間ほどで『認定額適用認定証』が届きます。
受診の際は保険証と併せて提示ください。
ご自身の収入に応じた窓口負担のみになります。
※協会けんぽは中小企業で勤務されている方が主に属しております。
・自営の方で国民健康保険の方は
『高額療養費認定証 お住まいの市町村』で検索を
・中小企業以外にお勤めの方(教員、自衛官、大企業など)は
勤務先のご担当の方にお問い合わせください。
自己負担額の詳細はこちらですが
よく質問されることを下記にまとめました。
①所得は夫婦で合算なのか?
→共働きで保険証が別の場合、別々にカウント。合算ではない。
→専業主婦ないし扶養内の場合、夫の所得を参照。
②専業主婦ですが収入0円ということで、1番低い区分に当てはまるのか?
→当てはまらない。
被保険者(夫)の収入を基に高額療養費を算出。
③治療が月をまたいだ時はどうなる?
→月をまたぐと2か月分でカウントされる。
④標準報酬月額の標準って何?
→基本給+住宅手当+通勤手当+残業手当など。ボーナスは除く。
限度額提要認定証の手続をすれば、区分は健康保険側で決めてくれます。
⑤先進医療(自費)も対象になりますか?
ならない。
当院だとタイムラプスとSEETの費用は対象外です。
⑥移植のみをする場合は申請したほうが良い?
→移植の保険の費用(先進のSEET法除く)は
・自然周期で4~5万
・ホルモン補充で5~6万
程度かと想定しております。
被保険者の収入に応じて、ご判断ください。
最後になりますが、大事なことなのでもう1度
まず保険で採卵をされる患者様は、限度額適用認定証の手続きをしましょう。
郵送でできることが多いです。
『保険初回』の診察の後には必ず行いましょう。
院長 菊池 卓