高額療養費制度(自己負担減額)について
高額療養費制度(自己負担減額制度)
高額療養費制度とは保険診療での自己負担を減額してくれる制度です。
収入に応じて、一定額以上の自己負担を超えると
残りは国が支払ってくれます。
上記の図の月額の収入が22~24万円程度の患者様の場合
保険診療で1か月に57,600円を超える支払いはありません。
※先進医療は含みません。
これは日本ならではのすごい制度です。
マイナカードで対応です。
マイナカードを保険証とひもづけている方はそれのみで対応可能です。
受付にお伝えください。
マイナを保険証とひもづけていない方は限度額適用認定証が必要です。
限度額適用認定証を採卵前に申請しましょう。
採卵周期の途中からの提出は出来ませんので、できるだけ早く申請してください。
※マイナカードを保険証とひもづけている方は必要ありません。
高額療養費制度の申請は治療終了後でも可能ですが
申請してもすぐに費用が戻ってくるわけではありません。
上記のポスターに詳細がありますが
限度額認定証があれば、限度額以上の費用を支払わなくて良くなります。
手出しの費用もできるだけ少なくしたいですので
早めの作成をお願いいたします。
ただ、作成方法ですが保険者様ごとに違います。
保険証に書いてある保険者名称のところにお問い合わせください。
加入者の多い全国健康保険協会(協会けんぽ)加入者を例として書きます。
郵送でできます。
こちらのリンクから申請書をダウンロードします。
クリニックに記入用紙も置いてあります。
用紙の書き方の見本も用意しました。
採卵を行うことを検討されたら
できるだけ早く申請用紙の記入をして、郵便ポストに投函しましょう。
1週間ほどで『認定額適用認定証』が届きます。
受診の際は保険証と併せて提示ください。
ご自身の収入に応じた窓口負担のみになります。
※協会けんぽは中小企業で勤務されている方が主に属しております。
・自営の方で国民健康保険の方は
『高額療養費認定証 お住まいの市町村』で検索を
・中小企業以外にお勤めの方(教員、自衛官、大企業など)は
勤務先のご担当の方にお問い合わせください。
よくある質問
①所得は夫婦で合算なのか?
→共働きで保険証が別の場合、別々にカウント。合算ではありません。
→専業主婦ないし扶養内の場合、夫の所得を参照。
②専業主婦ですが収入0円ということで、1番低い区分に当てはまるのか?
→当てはまらないです。
被保険者(夫)の収入を基に高額療養費を算出。
③治療が月をまたいだ時はどうなる?
→月をまたぐと2か月分でカウントされます。
④標準報酬月額の標準って何?
→基本給+住宅手当+通勤手当+残業手当など。ボーナスは除きます。
限度額提要認定証の手続をすれば、区分は健康保険側で決めてくれます。
⑤先進医療(自費)も対象になりますか?
ならない。
当院だとタイムラプスとSEETなどの費用は対象外です。
※民間の医療保険に加入されており、先進医療特約(オプション)をつけている方は、全額カバーされる場合もあります。
ご加入されている医療保険会社にお問い合わせください。
静岡県では先進医療の助成金が2024年4月1日から開始されました。
詳細は下記をご覧ください。
2024年4月1日変更 静岡市の不妊治療の助成金、静岡県の他の地域も
⑥移植のみをする場合は申請したほうが良い?
→移植の保険の費用(先進のSEET法除く)は
・自然周期で4~5万
・ホルモン補充で5~6万
程度かと想定しております。
被保険者の収入に応じて、ご判断ください。
ご不明点がありましたら、コンシェルジュにご相談ください。
よろしくお願いいたします。
院長 菊池 卓