レルミナの不妊治療・体外受精での使い方

 

レルミナは2019年3月に発売された新しい薬で、元々は子宮筋腫に対する治療薬です。

脳からの卵巣へのホルモン刺激を減らすことにより、子宮筋腫を小さくします。

 

その作用を流用して卵巣刺激の際に早期排卵を抑えるために使用する、セトロタイドの代わりになるのではと注目されておりました。

セトロタイドは効果の発現も早く切れも良い、とてもいい薬です。

 

 

しかし、欠点として

・費用が高い

・注射薬しかないがあります。

*同時にフェリングなどを使用しているため、

一日に2回注射をする必要がでます。

 

対してレルミナはのみ薬なので

・費用は安い1/5~1/6です

・1日1回飲むだけ

と非常に簡便です。

 

そのため発売当初はセトロタイドの代わりに、良く使用されておりましたし私も使用したことはあります。

ただレルミナはセトロタイドと比較して、成熟卵が取れにくくなるという欠点がわかってきました。

 

原因としては血中の半減期が長いため

・セトロタイド 5.6時間

・レルミナ45.2時間

卵胞の発育を抑制しすぎてしまうことが考えられます。

内服ですが、注射よりも強力です。

*特にトリガーをスプレーのみにすると、かなり成績は悪くなります。

 

そのため当院では卵巣刺激ではセトロタイドのみを使い、レルミナは使用しておりません。

 

ただ、採卵後のOHSS予防ではレルミナは問題ありません。

適度に抑える必要がある卵巣刺激と違い、強力に抑えて悪いことはありません。

 

最新のOHSS予防ではセトロタイドやレルミナを使用するのがトレンドですが(別記事をご参照ください)、

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の新しい予防法~学会に参加しました~

採卵後にまた何日もセトロタイドの注射をすることは大変ですし、コストも高くなってしまいます。

そのためOHSS予防にはレルミナを使用しております。

 

同じような効果を持つ薬は多いのですが、やはり1つ1つ違います。

 

今後も特性に合わせた薬の使い方を行って行きます。

 

院長 菊池 卓

 

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