ヒューナーテストの結果が気になる方へ② 〜不良になる原因は?〜

ヒューナーが不良(bad)になる理由とは?

 

元々、女性は腟→子宮→卵管→腹腔内(おなかの中)とつながっています。

雑菌がいてはいけない腹腔内と雑菌がいる腟とがつながっているため、雑菌が侵入してこないように膣の中は常在菌(デーデルライン桿菌)によって酸性になっています。

精子も女性からみれば雑菌と同じ異物ですので、酸により排除されてしまいます。

 

ただ、このままでは妊娠できません。

そのため、卵胞が大きくなると子宮頸管(子宮の入り口)にアルカリ性のおりもの(透明ののびるおりもの)を出します。

すると、酸が中和されて精子が子宮内に侵入できるというメカニズムです。

 

 

この機構からわかりますように、卵胞が発育していない時期にヒューナーを行っても不良(bad)になってしまいます。

 

他にも不良(bad)になる理由としては、

①精子数が少ない、ないしはゼロ

②頸管粘液内に抗精子抗体がある

③性交渉から検査をするまでの時間が長い(14時間以上)

④そもそも射精ができていない

⑤膣内に炎症がある

 

などがありますが、bad(不良)になる原因としては検査時期のずれによるものが最も多いです

そのため、精液検査や抗精子抗体に異常がない場合は再度行うかどうか患者さんと相談しますが、忙しい方が多く、こちらの指定する日時の9~14時間以内に性交渉をしてもらい検査をするということは難しいことが多いです。

また、ヒューナーが良好な方でも、良好になるのは月経の中で1~2日のみという方もおり、仕事で忙しい中短いスパンに何回も性交渉+通院というのは困難です。

 

ヒューナーが不良の方の性交後に腹腔内を調べると、高い頻度で精子を認めるとする報告(Fertility Steril 1976;27:1111-1114)もあり、ヒューナー不良(bad)=精子が子宮の中に侵入できていないではないため、ヒューナーテストの評価は難しいということになります。

 

では、ヒューナーに全く意味はないのでしょうか。

下記に続きます。

ヒューナーテストの結果が気になる方へ③ 〜ヒューナーのメリット〜

 

院長 菊池 卓

 

 

 

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